岡上景能切腹【1687年／貞享4年】

岡上次郎兵衛景能（1629？-1687）は江戸時代前期の代官。足尾代官を勤めた景能は、足尾銅山の銅生産の向上と輸送の効率化に努めた。大間々－平塚河岸間に最短ルートとなる、笠懸野の原野を縦断するルートを新たに設け、現在の太田市大原町に本町宿を設置。本町宿に水を引くため、渡良瀬川から水を引く「笠掛野御用水」の開削も行った。笠掛野御用水は、宿用水としてでなく、笠懸野の原野に新田を開発することも目的とされ、本町村のほか久々宇村・桃頭村などの新田村が生まれることとなった。しかし貞享4年、幕府から罪を問われ切腹を命じられた。景能の墓は、みどり市笠懸町阿左美の国瑞寺内にある。