- 投稿:2021/02/05
- 掲載:2021/02/05
待ち望んだ丸木位里・俊「原爆の図・幽霊」公開が始まったので行ってきました。いつか本物をこの目で見たいと思っていたので感激です。墨だけで描かれていますがよく見ると黒い影の部分だと思っていたところに無数の人間が描かれているのが浮かび上がります。迫力に言葉を失う、というのを実感します。実はこの絵とデッサン画は1950~51年に全国巡回展が開催され、1951年には前橋と桐生でも展示されたそう。前橋展当時のパンフレットにある巡回展示招致発起人名に土屋文明・高橋元吉・浦野匡彦氏らといった名だたる人達の名がありました。当時の前橋市民の 1/4が来場したことにも驚きました。初展示から70年の時を経た今でも、決して冷めやらない丸木夫妻の思いを受け取れる展示です。貴重な機会ですので、ぜひ一人でも多くの方に観ていただきたいです。